ここでは、新築に関する疑問に関するアンケートを集めてみました。
調査期間は2014年1月から2014年7月末までに集計されたもの。
成約者1,638件から集めたデータです。
住まいづくりには、みんながどのように進めているのか気になりますよね!
あなたの家づくりの仕方と比べて得られるものや感じることはきっと多いはず。
ぜひ、参考にしてみて下さい!
アンケート項目
・建築の内容はどのようなもの?
・家を建てようと思ったキッカケは?
・新築を検討してから契約までの期間は?
・家を建てた時の年齢は?
・家を建てた時の年収はどれぐらい?
・新築するとき自己資金はどの程度だった?
・家づくりの情報源はどこから?
・契約までに何回、住宅展示場へ行った?
・契約までにモデルハウスは何棟、見学した?
・契約までに何社のハウスメーカーと商談した?
・モデルハウスを見学したいと思った理由はどこから?
・モデルハウスのどこに重点を置いて見学した?
・契約までに気になったこと、悩んだことは?
・ハウスメーカー選択の決め手は?
・新築の総建築費用は?※土地費用除く
・親などからの援助額は?
・当初の予算からいくら追加費用が増えた?
・月々の住宅ローンの額は?
・消費税の増税は計画に影響した?
・消費税増税以外のことで計画に影響したものって?
・二世帯住宅を検討したことある?
・土地の取得のタイミングはいつ?
・新築を検討してから土地取得までの期間は?
土地を新規に手に入れると同時に新築する人が半数以上という結果が出ています。
建てる所有地を持っていない場合、ハウスメーカーに土地を探してもらう人も多いですね。
建築条件付き土地で販売しているハウスメーカーも多く、ハウスメーカー選びに制限がかかることがデメリットとして挙げられます。
親の住んでいる家を建て替えしたり、土地を所有している場合は、ハウスメーカーに振り回されることなく自分のペースで家づくりをすすめることが出来るので有利ですよ。
建て替えの場合は、家の解体費用が かかることや、現在 住んでいる家を壊して建てる場合は仮住まい費用を予算に組み込んでおくことを忘れずに。
生活環境が変わったため(42.6%)
(結婚や子供の成長、独立など)
結婚や出産、子供の進学や独立などライフサイクルの節目がきっかけとなって新築を考える方が多いようですね。
生活環境の変化にスムーズに対応するため、余裕を持って家づくりをスタートすることが必要です。
また、意外にも家賃よりも住宅ローンがお得と考えて新築を考える人が少なかったということ。
世間では、賃貸アパートか一戸建てかという議論も盛んな中で、私はもっと数値が高いものかと考えていました。
金利を常に意識して敏感に反応できる人はすごいですが、なかなか家賃と比較してという計算がわずらわしいものです。
住宅ローンの金利は低利率なのは分かっているけれど、日常生活の忙しさで意識が向かず WEBで調べたり、金融機関に相談に行ったりという意識が向かないのかもしれませんね。
1位と2位を合計すると、6割近くの人が半年以内に契約しているという結果が出ました。
長ければ長いほど考える期間が多くて良いと思ってしまいますが、家づくりは思ったより大変なことでモチベーションが続かないという意見もあります。
そう考えれば、半年以内がちょうど良いということなのでしょうか。
家づくりの期間も大事な家族との思い出になるので、大変でもあり楽しくもある時間をしっかりと味わいたいですね。
30代は働き盛りで勢いのある年齢。
また、子供の成長や親の定年などと重なることが多い、とても生活環境の変化が大きい時期でもあります。
子供が就学するに合わせ新築、親がリタイヤするまでに資金援助を受ける、その他様々な理由が重なる年齢が30代ということでしょう。
他に30代に家を建ててしまえば、定年と同時に住宅ローンを返済できる計算もあってか一番多い結果となりました。
タイミング重視で新築する人が多いようですが、年収も新築に大事な要素となります。
年収が低すぎると住宅ローンが借りにくい、新築してもその後の生活が苦しいなど不安が大きいので400万円未満は少数です。
新築を考える人の多い年齢(30代)の年収がだいたい400万円~700万円に収まるという結果なのでしょう。
意外にも家づくりを始めるのに、自己資金の多い少ないは あまり関係ないのかもしれません。
1位から3位までの差は、ほんの数%という結果が出ているからです。
自己資金を100万円用意された人。1,000万円を用意した人。
アンケート結果を見る限り、自己資金を多く用意できた人ばかりが家づくりをスタートし始めているのではありません。
資金計画で、それぞれの予算にあわせた新築プランを設定されているのでしょう。
とはいえ、自己資金が豊富にあれば、選択できる幅は増えるのは間違いありません。
自己資金が多いと、金融機関も住宅ローンを融資してもらえ易くなるし、ハウスメーカーにも信頼されやすく有利に働きます。
今からでも貯金を少しずつ貯めて、出来る限りの自己資金を用意しましょう。
家づくりは、人生の中でも最も大きな買い物といっても過言ではないでしょう。
インターネット環境が整備されている現代社会において、情報源はWebで取得される人も多いですが、やはり家づくりについては「百聞は一見にしかず」と考えている人が多いのでしょう。
手間をかけても住宅展示場に足を運び、見て触れて聞いて じっくり家づくりを進めていくことが、今もなお 主流となっているようです。
契約までに3回~5回、住宅展示場を訪れた方が約半数おられるという結果が出ています。
個人的には、5回でも少ないと感じるところですが、いくら家づくりの為とは言え、週末の貴重な時間を利用して展示場を訪れるということに抵抗を感じる人は多いものです。
時間的に厳しい人の場合は、1回~2回という訪問回数も止むを得ないこともありますが、その場合は効率的に回ることを意識して、濃い情報収集に努めてくださいね。
契約までに3人に一人の人が3棟のモデルハウスを見学されています。
複数のモデルハウスを回り気に入った箇所を組み合わせる。
朝、昼、晩と時間を変えて室内の雰囲気や見え方をチェックする。
見る角度や視点を変えることで、何度でもモデルハウスを訪れてみる価値があり、新しい気づきが得られます。
ご自身の家づくりの参考の為には、3棟といわずに時間があれば何棟でも色々なハウスメーカーのモデルハウスを見学したいものです。
ハウスメーカーとの交渉や商談はとても疲れるものです。
候補のハウスメーカー1社の特徴や知識を把握するだけでも大変。
また、営業マンとのお付き合い、住宅見学などでいっぱい いっぱいなのに、2社目のハウスメーカーに目を向けるなんてとんでもない。
そういったことが、このアンケート結果なのでしょう。
ですが、1社のみとの商談よりも2社、3社と複数社と商談や交渉をしたほうが、最終的な値引き額が多いのも事実。
やっぱり、各ハウスメーカーに競合していただくことで最大限の値引き率を得られることは、多くの家づくりの先輩方の話の中からも証明されているのです。
無理をして複数社と商談をすることで、すべてが中途半端になってしまいそうという人は、じっくり1社と商談をすれば良いですが、エネルギッシュな人はどんどん複数社と接触することで、費用面が有利になるだけでなく各社プランのアイデアも取り入れることができるでしょう。
もし複数社と話をする余裕がないという人は、候補のハウスメーカーに一括で間取りプランと見積額を依頼できる無料のサービスもあるので、利用してみるとよいでしょう。
やっぱりモデルハウスは見た目が重視といったところでしょうか。
外観にセンスの感じられるハウスメーカーは、目を惹くもの。
ついついフラフラっと入ってしまった経験は私にもあります。
仕事帰りに見えてくるマイホームが格好いいものだと一日の疲れも吹き飛んでしまう。
そのような外観に一目惚れできるハウスメーカーに出会えたらいいですね。
また、CMでお馴染みのハウスメーカーなどネームバリューがある会社は何だか親近感があってモデルハウスを訪れたくなってしまいますよね。
アンケートに答えてくださった皆さんも、直感で見学したいモデルハウスを選んでいる方が多いようです。
皆さんがリビングを重視されているのは、家族が集う大事な憩いスペースだと考えられているからでしょう。
リビングの快適性が家族の満足度や幸福感を高めるのかもしれません。
また、キッチンもこだわり部分の一つとして挙げられる人が多いようです。
特に奥様はキッチンが日常の仕事場と感じておられる人が多いようで、効率的で機能的なスペースを求められているんですね。
また、最近はインテリア性の高いセンスのよいキッチンもあったりと、家事が楽しくなるような空間の創出を望まれているようです。
また、収納スペースに関しては、
「収納スペースの容量をどのくらいにするか」「インテリア性を損なわず、どの部分に設置するか」など細やかに検討されている人は多いものです。
モノがあふれかえる時代の中、家づくりにおける収納の重要性が高まっているのは確かです。
上手く断捨離をするために、余分な収納スペースを増やさないという人も ちらほら見受けられますよ。
収納のこだわりは十人十色ですが、将来設計を見据えた使いやすく便利な配置をしたいものですね。
ハウスメーカーの選択(30.4%)
住宅ローン(30.4%)
ダントツで建築予算や費用が一番の関心点という結果は納得ですね。
予算がなければ、希望の間取り、立地条件の良い土地、快適な住宅設備・仕様は叶わないのですから。
予算の範囲の中で、いかに満足度の高い家を建てられるのかが、家づくりの最大の山場であり重要なポイントとなります。
不明点は担当営業マンに確認し、家づくりにおける不安点、悩みは早期に解消して対処する。
新築するということは、気になること 悩むことが多いですが、家族だけで抱え込まず、営業マンはもちろんのこと同僚、知人など周りにいるサポーターとなりうる人にもアドバイスをもらいスムーズに進めていくことが大事です。
建てたあとも続くハウスメーカーとのお付き合い。
その窓口となるのが営業マンですね。
また、契約前から私たちお客さんに寄り添って、満足度の高い家を一緒に目指してくれます。
でも、「営業マンとの相性が悪い」「営業マンに対する信頼」がなければ、納得できる家づくりもできませんし、安心して自分の夢も託せません。
そういうことを肌で感じられているのか、契約の決め手を営業マンの人柄・対応と答えた人が6割以上もおられたんです。
価格やプランも大切ですが、結局は「人」なんですね。
この建築費用を高いと見るのか安いと見るのかは 人それぞれですが、やっぱりハウスメーカーってこれぐらいの費用を用意しなければ建てられないのかなという結果ですね。
当初は、私も建築費用は2,000万円以上出せないと決めてハウスメーカーとの打ち合わせに望んでいましたが、だんだん気持ちが大きくなって、オプション追加をしていった結果、このアンケート結果1位の範囲まで膨らんでしまいました。
ここまでの予算を用意できないという人は、ハウスメーカーではなく工務店やローコスト住宅を選択するのも手ですが、長期サポートの手厚さや、万が一の売却のことを考えれば、ハウスメーカーの方が結局お得になるという考え方もありますよ。
親などからの援助をしてもらってない人が約6割という結果。
最近は、親などからの資金援助を受けやすい税制度があるのに、この結果は予想外でした。
地方の田舎暮らしの私の周りでは、親からの援助を受けていない人のほうが多かったからです。
都会と地方では差があるのかもしれませんが、親に頼らずに、ご自身のチカラだけで新築を建てるという志はとても素敵です。
様々な事情で、どこからも援助を受けられない人も多いとは思いますが、国や県、市区町村で住宅資金援助の制度があれば積極的に活用したいですね。
当初の予算内に収まった人が一番多い結果となりましたが、これは意外に難しいこと。
というのも、契約する前にしっかりとプランを決めておかなくてはいけないからです。
大抵は、契約後に最終のプランを詰めていくケースも多く、その結果、オプション追加やプランの変更で、追加費用が増えるんです。
優良な大手ハウスメーカーでは、そのようなことはないかと思いますが、最初に契約金額を安くみせて、契約後の解除できない状態で、追加で必要な設備などの設置を促し費用を追加していくようです。
安すぎる契約金額と感じるハウスメーカーは疑ってかかる方が良いのかもしれません。
やっぱり、値段にはそれ相応の価値があるのですから。
最近は共働き世帯も多く、高めの設定。
8万円~10万円未満が一番多いアンケート結果になりました。
とはいえ6万円~8万円未満も比率的には変わらず、これは、世帯ごとで現在 住んでいる賃貸アパートの家賃を基準に住宅ローンの返済額を設定しているようです。
営業マンも、支払い家賃をもとに、お客さんにローン返済額を提案していることがほとんどです。
「消費税が増税されるまでに、早く家を建てなければ」
と危機感を持って新築される人は、少ないという結果は意外でした。
ニュースでも「消費税増税で、駆け込み需要が見込まれる」というセリフをよく聞くだけに、増税前には「どれだけ家が売れるのかな」と思っていたものでした。
でも、増税に煽られず、ご自身のペースで計画を進められている人が多いというアンケート結果に何だか安心しました。
やっぱり大きな買い物をする時に冷静でいることって大事ですからね。
消費税で数百万の費用アップになったとしても、長い目でみれば、よくよく考えて家づくりを進めたほうが結果として後悔しないかもしれません。
くれぐれも、増税に流されずに!自分のペースで焦りは禁物。
あくまで、焦ることなく家づくりを進めた上で、タイミングが消費税前であればラッキーぐらいに思っておいたほうが良いかもしれません。
世間が消費税増税と賑やかなので、どうしても消費税ばかりがピックアップされて、増税前には家を建てたいと思いがちだけれど、その他に住宅ローン金利やローン減税がお得な内にと考えられている人もおられるようですね。
確かに、金利は最低金利を更新中で、ローン減税も新築する人にとって、とても有利な条件ですから。
数年前とくらべても、税制面や金利面では今の方が 何かにつけて、はるかにお得です。
でも、いつそれらの有利な条件がなくなっていくのかは、景気動向による国などの政策次第。
新築プランの計画と上手くタイミングが合えば、家づくり時期としては とても最適なんです。
最近は核家族が増えて、三世代同居という世帯構成は少なくなっています。
やはり、アンケート結果を見ても、二世帯住宅を検討しない世帯は多数派ですが、核家族では子育てや生活コストで、夫婦の負担も大変というデメリットもあります。
そんな中で、少数派ではあるものの、二世帯住宅という選択を検討されている方もチラホラ。
下記に、検討しなかった理由、検討した理由を紹介しておきます。
生活面で過干渉が不安だから
生活サイクルが違うのでお互いが迷惑となりそうだから
など
子供のお世話を助けてもらえるから
日常の生活コストを抑えることができるから
など
二世帯住宅に興味がある人は、二世帯住宅専門の間取りプランを提案してくれるサービスもあります。
希望の住宅会社に一括で間取りプランを依頼できることや、それに合わせた見積書ももらえるので住宅会社の比較参考にできます。
⇒二世帯住宅専門の間取りプランと見積額を受け取れる無料サービス
住宅メーカーに土地を探してもらい新築と同時に取得されている人が多いようです。
お客さんにとっても、土地探し、住宅建築と窓口が一つとなって家づくりがスムーズとなるので楽ですね。
建て替えの場合は、馴染みのある土地で安心できる上に、ハウスメーカーの建築条件に振り回されず、ゆっくりこちらのペースでハウスメーカーを選定できることや、契約を急かされることなく進めることが出来るメリットがあります。
地番調査の必要もないのも◎。
建て替えの場合だけでなく、親の母屋のある敷地に新居を建てられる人も、一定数おられるようでアンケート結果2位に含まれているものと思われます。
住宅メーカー選定中に、不動産会社などに依頼して探されている人もおられます。
その場合、土地の取得費用をローンを組まずに一括で用意できる家庭が多いと想定されますが、あらかじめ余裕を持って土地取得をしておかなければ、建てるハウスメーカーと不動産会社との調整が大変そうですね。
中にはじっくり土地を検討されてから取得された人もおられますが、3ヶ月以内の取得が一番多い結果となりました。
新築と同時に土地を取得する人が多いので、新築を考えてから契約までの期間と ほぼ同じなのだと推測されます。
土地を購入する前は、朝昼晩と周辺環境のチェックや地盤の状況を入念に確認しておきましょう。
特に地盤の状況は、「盛土なのか切土かの確認」「付近に地盤沈下を起こす要因はないか(周囲が水田や川付近など)」「市区町村が指定している災害区域ではないか」などを分かる範囲で調べておきましょう。
お買い得な土地かと取得したら、地盤改良費でプラスアルファの多額の出費になってしまうケースは多いものです。
お子様の成長など長期的な視点で、ご家族にとって最適な土地なのかどうかを よく考える必要があります。
ただ、土地取得の判断は早期に行わなければ、他の購入希望者に抑えられてしまう可能性も。
100%納得して購入することは理想ですが、だいたい7割から8割気に入っていれば、即決するほうが良いという施主様もおられました。