住宅展示場の受付に行くと、家づくりに関するアンケートの記入を促されます。
氏名、住所、電話番号はもちろん、家づくりの計画はいつごろなのか、予定している家の構造(鉄骨、木造)や工法(軸組、ユニット、パネル工法)などの項目もあります。
大体の年収や職業の種別(会社員、自営業、公務員)などの項目もあり、個人情報いっぱいのアンケートになっているんです。
項目は多いですが、選択式の回答方式になっているので、それほど時間はかかりません。
アンケートを記入して受付に提出すると、粗品がもらえるのでちょっと嬉しい気分になれますが、個人情報を提出するとなると、後から電話のセールスがかかってこないかと戸惑う人もいるでしょう。
このアンケートは、住宅展示場内の各ハウスメーカーに渡されて、営業の資料として使われるので、お察しの通り、営業の電話がかかってくることもあります。
展示場内の全てのハウスメーカーから電話が かかってくるわけではなく、アンケートの項目内容からハウスメーカーが「営業をかけたい」と判断した人だけを選定して連絡をとっているようなので、もし、極力「電話をかけられたくない」と思われる人は、家づくりの希望予定日を数年以上先と記しておけば良いでしょう。
住宅展示場によっては、センターハウス受付を通らずに各ハウスメーカーのモデルハウスに行ける場合も多いので、展示場プレゼントなどが要らないという人は、アンケートを書かない手段も取れますよ。
住宅展示場のセンターハウス受付で、アンケート記入を済ませたら、展示場内のモデルハウスを訪れる度にアンケートの記入をすることになります。
アンケートは、モデルハウスに入ってすぐに記入を促され、そのアンケート内容を参考に営業マンから説明を受けることになります。
候補のハウスメーカーであれば、自分自身にあった条件での情報や提案を受けたいので、アンケートの記入も気にはならないかもしれませんが、まだ、未知のハウスメーカーや候補でないハウスメーカーのアンケート記入は、抵抗がありますよね。
でも、アンケートを記入するしないには、ちょっとした注意点があるんです。
ここからは、各ハウスメーカーのモデルハウスで記入するアンケートの注意点をパターン別に記述しますね。
「あまり知らない」「候補に挙げていない」けれど、どのようなハウスメーカーなのかを知りたくて、モデルハウスに入ることってありますよね。
その場合は、アンケートは書かない方がよいですよ。
「アンケートの記入なしで、モデルハウスを見学してもいいですか?」
「今、いろいろ検討中で、次に来た時に書きます。今日はモデルハウスだけ見せてください」
と伝えれば、そうとう疑い深いハウスメーカー以外は、見学させてくれます。
(他メーカーのスパイかな?と疑うハウスメーカーもあるようです)
促された通りに、アンケートを記入してしまうと、当然のように後日 営業をかけられます。
興味がないハウスメーカーからその後、電話や自宅訪問などで営業を頻繁にかけられるのは、ストレスが溜まりますからね。
でも、気の優しい方だとアンケートの記入を断ることって、なかなか勇気がいるものです。
そのような時は、アンケートを記入した上で、「まだ家を建てる予定はありません。」と伝えれば、たいていの場合、その後、しつこい営業をかけてくることはありません。
(まったく見込みがないお客様に、力を入れるとは考えにくいですから。。。)
見学後「モデルハウスが自分の趣味に合っていて、営業マンも誠実で丁寧な対応。ぜひこの人に担当になって欲しい」と少しでも興味が出てくれば、見学した後でも良いので、アンケートを記入するのも良いでしょう。
というのも、アンケートを記入した時点で、対応中の営業マンが、あなたの担当になるからです。
営業担当選びは、家づくりのキモとなるといっても過言ではない部分。
あなたが優秀と思える営業マンで相性が合っていると感じるなら、後々そのハウスメーカーを選択した時のために、つなぎとめておきましょう。
ここのハウスメーカーで建てる可能性があると感じるなら、アンケートの記入は慎重になったほうが良いです。
もし、アンケートを書いてしまった後で、相性が悪い営業マンに対応してもらうことになれば、そこのハウスメーカーでの担当は、今後ずっとその営業マンになってしまいます。
なので、事前の記入を控えて、見学した後に、「アンケートを記入しても良い」と感じたなら記入する という方向に持っていったほうが良いでしょう。
見学前にアンケートを勧められたら、「見学後に記入します」と伝えても良いですし、期待ハズレで見学後にアンケートを断ることに抵抗があるなら、最初から「また来ますので、その時に記入します」といっても良いかもしれませんね。
(アンケートの記入については、最初断っていても、後から記入を申し出たとしたら営業マンに喜ばれますよ)
出来ることなら、モデルハウスを訪れたその日に判断せず、何度か営業マンに会ってみて、良いと判断したらアンケートに回答することが一番良いのかもしれません。
モデルハウスの入口で、営業マンではなく受付のお姉さんにアンケートを勧められることも多いです。
でも、受付のお姉さんに勧められるアンケートには注意が必要なんです。
受付のお姉さんは、お客様を待たせるわけにはいかないので、手が空いている営業マンに引き継ぎます。
契約をバンバン成約させる優秀な営業マンは、いつも忙しくしているので、現場に出ていることも多いですし、在席していても忙しさで受付のお姉さんの立場からも話しかけにくいでしょう。
なので、大抵の場合は手の空いている暇な営業マンに引き継がれることが多いんですね。
すべてが全て、残念な営業マンばかりが出てくるとまでは言えませんが、受付のお姉さんにアンケートを勧められるようなことであれば慎重になったほうが良さそうですね。
「ここのハウスメーカーで建てるなら、いま対応してもらっている営業マンにお願いしたい」と感じたなら、アンケートを記入しましょう。
今後、具体的な話を進めていく中で、他メーカーとの比較検討や相見積もりなどで必ず必要になってきます。
その時のために、アンケートを記入すると、あなたに合わせた具体的で詳細な提案を営業マンから受けることも出来ますし、あなたにピッタリな有力情報も教えてもらえるかも知れません。
何より、真剣に家づくりを考えているんだと好意的に見られて、営業マンも良い意味で一生懸命になってくれるんですよ。
(値引きの上でも^^)
予算を正直に、支出できる費用まで書いてしまうと、その後のプランで予算めいっぱいのものが出てくることが多いのです。
ハウスメーカー側にとっても、利用できる予算が多いほどお客様の満足のいく家を提案出来ますし、何より一棟あたりの売上が高まるので予算上限までのプランは当たり前のように作られてきます。
でも、私たち顧客の立場から見れば、余った予算で家具や家電を購入することもあるでしょうし、住宅のオプション費用のためにと考えている場合もあるでしょう。
(契約額よりも、建築費用がオプション追加などで膨らむことがほとんどですから。。。)
なので、少し予算を低めに記入しておくことで、後々の建築費用の工面も、し易くなると言えるのです。
逆に低めに予算を書きすぎても貧相なプランしか出来上がってこなかったり、営業マンのモチベーションが下がってしまって良いことはありません。
「ウチで建てられる予算ではありません」と相手にされない可能性がでてくるような低めの予算額を記入するのは避けましょうね。
参考:ハウスメーカーの総建築費用目安
2,500万円~3,000万円
自己資金の目安額
100万~500万円